《たとえ話》で直観的に分かる物理の考え方
創刊号

このメールマガジンはPC版「楽しい《たとえ話》で直観的に分かる物理の考え方」を携帯でも読めるようにしたものです。

はじめまして。予備校講師の田原真人(たはらまさと)です。

メルマガご購読ありがとうございます。

このメールマガジンは、僕が予備校の授業のはじめに話している《たとえ話》などを中心に、配信していくメールマガジンです。

ところで、なぜ、《たとえ話》をすると思いますか?

それは、数式を使って物理を始める前に、「物理とは何か」ということを、つかんでもらいたいからです。

実は、この段階で、物理に挫折する人が多いのです。

でも、「物理とは何か」ということが分かっていると、その後に続く、数式を使った物理がよく分かってきます。

物理が楽しくなってきます。

物理を好きになっちゃいます。

「物理に挫折する」と「物理を好きになっちゃう」の分岐点の前にいるみなさん。

僕が、《たとえ話》を使って、「物理を好きになっちゃう」ほうの道へ導きます。

そして、いったん、そちらを選んでしまえば、後は、意外に楽に進めるものなのです。

物理を学ぶ楽しさを、一緒に味わいませんか。

メールマガジンと連動して、ブログも始 めました。

僕のプロフィールは、こちらです。

では、創刊号のスタートです!

■究極の「先割れスプーン」探し!

物理と数学の違いって何だと思いますか?

ん? いきなり数学の話? 数学はきらいだな!

と思った皆さん。ちょっと待ってくださいね。

この違いは、大切なポイントなのです。

これに気づいていないために、物理が理解できない人がたくさんいるんです。

はっきり言って、全く違います。

その違いを感じてもらうために、早速、今から、たとえ話をしますね。

それでは、たとえ話モード突入!

★「究極の先割れスプーン」を探して!★

ある町に、「ラ・マセマ」というおしゃれなレストランと、「富士楠(フジクス)食堂」という古い定食屋がありました。

M君とP君は、この町で食事をとることにしました。

M君は、「ラ・マセマ」に入り、コース料理を注文しました。

テーブルの上には、たくさんの食器が用意されていました。

ナイフやフォークはもちろんのこと、らせん状に渦を巻いた見たこともない食器もあります。

席につくと、ウェイターがこう言いました。

「料理に合わせて、使いやすい食器を選んで食べてください。」

M君は、フォークを選んで、前菜のサラダを食べました。

料理が次々と運ばれてきます。M君は、その度に、使いやすそうな食器を選びます。

メイン料理はエスカルゴでした。M君は「もしや?」と思い、「らせん状に渦を巻いた食器」を試してみました。

その食器は、殻にピッタリと合い、上手に食べることができました。

予想が的中したM君は、楽しい気分になりました。

一方、P君は「富士楠食堂」に入りました。

店に入るなり、店の主人は次のように言いました。

「最初に一本の食器を選んでください。今後、ウチで料理を食べるときには、その食器だけしか使えませんので、よくお考えになって選んでください ね。」

P君は、ライスも、スープも、麺も食べられるように「先割れスプーン」を選びました。

その後、P君は、「富士楠食堂」の常連になりました。

毎日、自分専用の「先割れスプーン」を持って通います。

P君が今日注文したのは、エスカルゴです。

彼は迷わずマイ「先割れスプーン」を使って、エスカルゴを食べました。

何年か後、1000種類の料理を食べ終えたP君は、自分の先割れスプーンを見ながらつぶやきました。

「食べるっていうのは、こういうことなんだなー。」

というのも、1000種類の料理を例外なく食べることのできた先割れスプーンに、「食べる」という行為の本質が写し取られているような気がしたので す。

そして、おそらく、これから注文するであろう料理も、この「先割れスプーン」で食べることができるはずだと、感じられたのです。
1000種類の料理を食べきった自信がそう思わせたのです。

★たとえ話終了★

数学と物理の違いは分かったでしょうか?

これだけでは、まだ、分かりませんよね(←自分ツッコミ)

数学では、誰もが自由にいろいろと便利な道具を作ることが許されています。

ベクトルも行列も複素数も、かつて数学者が勝手に作った道具なんです。

そして、道具にはそれぞれ長所と短所があります。

問題に応じて、適した道具を選び、解決することを目指します。

これは、たくさんの食器の中から、適したものを選んで、料理を食べるようなものです。

この場合、最適な方法が一つだけとは限らず、別解はたくさん存在します。

たくさんの道具の特徴をつかみ、使い分けができるようになるのが数学の学習法だと僕は思います。

ところが、物理は違います。

たった一つの数式で、ありとあらゆる自然現象を説明することを目指します。

他の道具など目に入りません。自分が手にしている数式で、どんな自然現象も例外なく説明できるかどうかだけがすべてです。

これは、先割れスプーン1つで、いろいろな料理を食べていくのと同じようなことです。

そして、十分たくさんの現象(問題)を、その数式一つだけから説明できたとき、その式を眺めながら、こうつぶやくのです。

「自然現象というのは、こういうものなのだなあー。」

■力学の「先割れスプーン」は、運動方程式

力学における「先割れスプーン」が、運動方程式です。

つまり、すべての力学現象を運動方程式一つで説明します。

入試問題でいうなら、すべての問題を運動方程式(または、そこから導かれる法則)で解きます。

学習の目的は、「目の前の問題を解く」ことではありません。

大学に合格することでもありません。(こんなこと言っていいのか?)

100題以上の問題を、運動方程式1つから解いた後に、この式を見ながらこうつぶやきたいのです。

「自然ってのは、こういうものなんだなあー。」

こうつぶやいた人は、決して、解法を迷いません。

だって、一つしか解法を持っていないんですから。

運動方程式と心中です。

皆さんに質問します。

目の前に、とても難しい力学の問題があります。どうやって解きますか?


僕は、もちろん、手垢にまみれた運動方程式をポケットから取り出して、これまで何百回とくり返してきたことを、もう一回、くり返すだけです。

みなさん、「物理の気持ち」、田原訳で伝わりましたか?

■編集後記

創刊号を最後まで読んでくれてありがとうございます。

4月には、新しい受験生の皆さんとの出会いが待っています。

今年は、メールマガジンを発行したことで、今、このメルマガを読んでくれている皆さんとの出会いもあります。

とても楽しみな年になりそうです。



[PR]パ ケ代最 大90%カット
次号
[無料メルマガに登録]
[田原へメールする]

[1]トップ
[2]プロフィール
[3]無料メルマ ガ
[4]田原の物理
[5]田原の理科総合
[6]コラム
[7]リンク

Copyright(C)2005 (有)熊猫舎
無断で転載、引用を禁じます。