コラム
物理(波動分野)の無料講義
4月から受験勉強を始めて、現役で志望校に合格するためには、効率よく学習をすすめていく必要があります。
来年の2月に、大学入試の問題をすらすらと解けるようになるためのスケジュールを逆算して立てていきたいと思います。
まずは、1学期にやることです。実際に僕が予備校で作っているスケジュールを公開しましょう。
●力学(運動の表し方、力のつり合い、摩擦力、力のモーメント、運動方程式、エネルギー保存則、慣性力、運動量保存則)
●波動(波の表し方、定常波、反射、干渉、屈折、ドップラー効果、レンズ)
●電気(電場と電位、クーロン場、コンデンサー、CR回路、ブリッジ回路、非線形抵抗、オームの法則)
これらのテーマについて内容を理解し、標準的な入試問題まで解けるようになることを目指します。
まだ、学習が進んでいない段階ですが、模擬試験は積極的に受けましょう。まだやっていないところができないのは当たり前なので、順位や判定は全く気にしな
くてよいです。「やったところなのに、できなかったところ」があるかどうかをチェックしましょう。
次に、夏休みです。この時期の過ごし方は、志望大学のレベルによって違ってきます。
僕は、難関大学を志望する受験生には、1学期やったテーマのハイレベル問題にチャレンジすることを指示しています。
問題集を使う人には、『名問の森』を勧めています。全部やるのではなく、1学期にやったテーマだけをつまみ食いしてやれば十分です。
●力学(物体系、直方体の転倒条件、2体問題、慣性力を含む応用問題など)
●波動(腹線・節線を用いる問題、弦、気柱の応用問題、単スリット・多スリットの干渉、光ファイバーの原理、所要時間から求めるドップラー効果など)
●電気(2つの電荷を同時に動かす仕事、コンデンサーから誘電体を引き抜く仕事、複雑な回路、過渡現象、特性曲線の合成、起電力と内部抵抗の測定、繰り返
しのスイッチ操作など)
標準レベルの大学を志望する受験生には、1学期の復習を完璧にして、そのあと、必要に応じて、中級レベルの問題集にチャレンジすることを勧めています。
夏休み中に、物理Uの範囲の基礎を固めることができたら、その後の学習が楽になるので、次のテーマは夏休み中に一通り終えておくことを勧めます。ここで、
進度を勧めておくと、模擬試験を有効に使えるようになるので、夏休みは勝負の分かれ目だと思って頑張るときです。
●力学(単振動、円運動、万有引力)
●熱(比熱と熱容量、気体分子運動論、気体の混合、熱サイクル)
●磁気(磁場、ローレンツ力、電磁力、電磁誘導、コイル、LR回路、LC回路)
夏休みの成果を試すためにも、模擬試験は積極的に受けましょう。また、志望大学の実戦模試がある場合には、それにも挑戦しましょう。おそらく、まだ、あま
り得点できないことだと思います。この時期の模擬試験は、1学期と比べると難易度がアップするからです。
せっかく夏休みに頑張ったのに、得点に反映しなくて落ち込む人が毎年たくさんいますが、気にしなくてよいです。模試が難しくなったのが原因です。その証拠
に、1学期に受けた模試をもう一度見直してみると、結構、簡単に解けたりすることが分かるはずです。
次に、2学期です。物理Uの範囲をできるだけ早く、全範囲を終えることを目指します。
夏に終えたテーマについては、応用問題にチャレンジします。
10月ごろに、一度、志望校の過去問を見てみましょう。自分の大学がどのような解答形式を課すのかによって、対策が異なります。特殊な問題形式の大学を受
ける場合には、それに応じた対策を講じなければなりません。直前になって気がついても遅いので、10月〜11月の間に必ずチェックしましょう。赤本の使い
方については、コラムをご覧下さい。
●力学(単振動、円運動、万有引力)
●熱(比熱と熱容量、気体分子運動論、気体の混合、熱サイクル)
●磁気(磁場、ローレンツ力、電磁力、電磁誘導、コイル、LR回路、LC回路)
●原子(光電効果、コンプトン効果、X線、水素原子モデル、放射線、原子核反応)
次に、冬休みです。
難関大を志望する受験生は、この時期に、物理U分野のハイレベル問題にチャレンジします。
●力学(単振動の応用問題〔摩擦力、慣性力、ゴムひも、ベルト上など〕、円運動の応用問題、ロケットの打ち上げ、ドッキング、分裂など)
●磁気(電磁場中の荷電粒子の運動、電磁誘導〔回転、コンデンサー、コイル〕、LC回路〔Cが2個、電池を含む〕)
●原子(光電効果の応用、X線の干渉〔反射型回折格子として解く〕、メスバウアー効果など)
標準レベルの大学を志望する受験生には、2学期の復習を完璧にして、そのあと、必要に応じて、中級レベルの問題集にチャレンジすることを勧めています。
最後に、直前期ですが、過去問は、時間配分の計画を立てるのに使い、過去問で勉強しないほうがよいです。過去3年に出たような問題は、繰り返し出題される
可能性が低いからです。
志望大学と同じようなレベルの問題を解いたほうがよいと思います。
出題形式や難易度が似ている大学のリストを、公開しようと思っているので、そのリストも参考にして下さい。
僕は、この時期に、出題予想をして、25テーマほどに絞り込んだリストを生徒に渡します。
最後の1週間にやることが見つからなかったら、過去問を見ながら、みなさんも、「何が出題されていないか?」と考えてみるのもよいかもしれません。
1年間の流れは、こんな感じです。
イメージがつかめたでしょうか。
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